精神を病んでいる人と普通の人の根本的な違いとは何か。そもそも、普通とは何か。その定義から掘り下げていく必要があります。『普通に生きる』というのは、常日頃から心が穏やかであり、喜怒哀楽の起伏はあるにせよ、感情や欲求のコントロールをすることが出来、社会生活を円満に送れる状態のことを指します。
それに対し、メンタルヘルスに何らかの悪影響が出て、普通の人とは違う『精神を病んだ状態』に陥ると、普通の生活が出来なくなると言います。具体的にいえば、『学校や会社に行けなくなる』『人と会話が出来なくなる』『思考がまとまらず、気力が著しく低下する』というような、社会生活に支障がある状態です。
しかし、何故このような社会生活に支障が出るほどの症状が出てしまうのか。それを考えて発言している人はどの位居るのでしょうか。確かに、『メンタルヘルスへの影響』は少なからず誰しも受けるものであり、精神を病む可能性は誰でも秘めているものです。
そして、精神を病んだ状態に限りなく近い、ギリギリの精神状態の人や、逆にまったく精神を病むようなところまで追い込まれた経験の無い人は、精神を病んだ人に対しとても冷たくあしらうことがあります。
『あの人はただの構ってちゃんだから』と言って鬱病の人を蔑んだり、『私だってギリギリの精神で頑張っているのに、あの人はどうして会社に出てこないの?』と目くじらを立てて発言することがあります。
『普通の生活を送れるものなら送りたい』というのが、精神病患者の本音です。そして、『精神を病む』と一言で言っても、個々人によって病の進度というものがあります。会社に来られる人も居れば、来られないほど病んでしまう人もいるのです。それをもう一度踏まえた上で、精神を病んだ人々に対する接し方を考えることが大切です。